マスコンクリート施工時の問題点であるセメントの水和熟による温度応力、及び温度ひび割れについての解析を行い、技術提供することにより工事の品質向上に貢献していきます。
※特殊技術のため対応できるスタッフは少数です。また、標準的には成果提出までに7日間程度の時間を要します(構造物の形状・解析条件等により異なります)。不休で対応しておりますが、先着順となりますので、工事受注後早急にご依頼されることをお勧めいたします。
マスコン温度応力解析を行う目的として第1に「構造物の品質確保」があります。その他には、「ひび割れ発生原因究明」、「特記仕様書などに明記されている」などが挙げられます。また、最近では総合評価方式などの入札制度が採用されるようになり技術力も評価されるため事前に温度解析検討を行い、その解析結果に基づき施工を行うといったケースも増えてきています。
[土木工事共通仕様書より]
現在のところ、解析と現場との一致度は50%程度という報告もあり、必ずしも解析が正しいわけではありませんが、コンクリートの品質を意識して施工を行うことは重要であると考えます。
温度応力解析を行うことにより以下の内容が分かります。
以上の解析結果より以下のような対策工法を検討できます。
データ入力 |
|||||||||
|
|||||||||
解析 |
|||||||||
条件に応じた検討 |
検討内容 |
||||
|
|
計算機の能力向上と普及により3次元による解析事例も多くなっており、現在では、2次元による解析と同割合の適用となっています。どちらにも長所・短所があり状況に応じて使い分ける必要があります。
●2次元モデル
① 計算時間が短く費用が安くなります。*2次元では一般にCP法が用いられますが、これは解析領域に対して垂直面の応力が計算されるため、温度解析で用いたモデル(メッシュ)で応力解析が行えます。その他にも、引張応力と温度勾配が同一方向に卓越するような場合は平面応力による2次元モデルで解析できます。
●3次元モデル
① 実際の状況に近いモデルで解析を行うため2次元と比較すると精度は良くなります。●温度ひび割れ指数
ここで、
:材齢t日におけるコンクリートの引張強度で、養生温度を考慮して求める。
:材齢t日における水和熱に起因して生じた部材内の温度応力の最大値
↓
温度ひび割れ指数=材料試験の引張強度÷発生応力の予測値
●材齢t日のコンクリートの引張強度
:0.35を標準(コンクリート構造物中の引張強度)
ひび割れ指数1.0 ひび割れ発生確率50%
*平成8年制定コンクリート標準示方書[施工編]より
●ひび割れ指数
:ひび割れ指数
:材齢t日におけるコンクリートの引張強度
:材齢t日におけるコンクリート最大主引張応力度(自己収縮含む)
●材齢t日のコンクリートの引張強度
:0.44を標準(コンクリート供試体の引張強度)
ひび割れ指数1.0 ひび割れ発生確率85%
ひび割れ指数1.26 ひび割れ発生確率50%
*平成11年版コンクリート標準示方書[施工編]-耐久性照査型-改定資料
*2002年制定コンクリート標準示方書[施工編] より
|トップページ|用語辞典|お問い合わせ|個人情報保護方針|福美ホーム|
|温度応力解析|温度応力解析事例|温度応力解析実績|温度応力解析費用|
|調査・診断| 調査・診断事例|調査・診断実績|調査・診断費用|
|ガラパゴス|